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南アフリカのスポーツ

競技者すべての
公平や平等を掲げるスポーツの世界において、
人種隔離政策「アパルトヘイト」は、
スポーツマンシップとは真逆の政策でした。

それ故に、南アフリカは長く各スポーツの
国際試合への参加を禁止されていました。

1991年にアパルトヘイト廃止が宣言されて、
サッカー南アフリカ代表が国際試合に
初めて参加したのが1998年。
ごく最近の話なのです。

2010年には、
アフリカ大陸初のサッカーワールドカップ開催。

これは、アパルトヘイトの殻を破り生まれた
「新しい南アフリカ」という国の始まりと、
アフリカ大陸全体の発展や成長を
世界にアピールする、とても大きな意味を持つ
大会となりました。

自国開催に湧く現地サポーターたちの
キラキラした笑顔や、生き生きとした声援、
ブブゼラの音色を今でも思い出します。

さて、そんな政治的事情や歴史的背景に
苦しんできた南アフリカのスポーツ界ですが、
現在ではどんなスポーツが人気なのかを
ご紹介したいと思います。

2022年 南アフリカ人気スポーツ TOP5
1位: サッカー
2位: ラグビー
3位: クリケット
4位: サイクリング
5位: ゴルフ

<サッカー>
代表チームの愛称は「バファナ・バファナ」。
バファナはズールー語で少年という意味です。
2010年のワールドカップ自国開催の影響もあり、
南アフリカでは絶大な人気を誇ってきました。
ラグビー、クリケットを抜き、
近年ではぐんぐんプレー人口が増えています。

<ラグビー>
代表チームの愛称は「スプリングボクス」。
スプリングボックは、サバンナに生息する、
見た目はシカのようなウシ科の草食動物。
もともとイギリスから伝わったこともあり、
スポーツとして黒人には人気がありませんした。

アパルトヘイト廃止後の1995年に、
初のワールドカップ自国開催の際、
ネルソン・マンデラが
One Team, One Countryのスローガンを掲げ、
白人以外の人たちにもラグビーを愛し、
応援してほしいと呼びかけました。

南アフリカ代表は初出場にして
初優勝をつかみ取り
ラグビーは人種差別の象徴から、
全人種融和の象徴へと…
南アフリカの人々の心を変えていったのです。
映画『インビクタス/負けざる者たち』を
是非ご鑑賞ください。


少し前には、2019年に日本で開催された
ワールドカップでの活躍で
人気が急上昇した、
ファフ・デクラーク選手の、
日本チームへの
移籍が話題を呼びました。
他にも南アフリカ代表選手が
日本のチームで活躍しています。

スポーツを通して、南アフリカと日本の
つながりが増えてくれると、
なんだか嬉しくなります。

<クリケット>
ナショナルチームの愛称は「プロテアズ」。
プロテアはもちろん、南アフリカの国花
「キングプロテア」です。

クリケットは日本ではあまり競技人口は
多くないですが、
競技が盛んな
イギリスや
インドをルーツに持つ南アフリカ人が
多いこともあり昔から人気が高いスポーツです。

~番外編~

<テニス>
ケビン・アンダーソンが
2018年に世界ランキング5位に入り
一度引退するものの、今年から復活しています。
ヨハネスブルグ出身でした。

元世界王者 
ロジャー・フェデラー選手の
素晴らしい活動をご紹介。
母親が南アフリカ出身のフェデラー選手は、
2004年以降、南アフリカのタウンシップに住む
子供たちへの支援活動をしています。

現在も、南アフリカの一部地域では
経済的な事情などで、初等教育すら
受けられていない子供たちがたくさんいます。

彼は、未来を担う子供たちに、
学習の機会をつくり、勉強の楽しさや
素晴らしさを知ってもらい、
知見を広め、
自分の身の周り以外の世界を知ってもらい、
社会性を育んでもらう為に、
子供たちをサポートしている活動家の一人です。

<ゴルフ>
ゴルファーなら一度は挑んでみたい?!
「究極の19番ホール」
南アフリカでは人気の高いスポーツです。
広大な土地と豊かな自然を活かした
ゴルフコースが数多くあり、ゴルフ好きの
休日の楽しみの一つになっています。
リンポポ州にある、
Legend Golf & Safari Resortには、
ヘリコプターで崖の上まで移動して、
グリーンまでの高低差430mの位置からから
カップに向けてショットを打ちおろす、
世界最難関の「究極の19番ホール」があります。

グリーンの形は崖の上から見ると、
アフリカ大陸の形をしているという粋な演出も、
実際にプレーした人にしか見ることのできない
特別な景色です。
数々の有名人やセレブリティが挑戦しましたが、
見事ホールインワンを達成した人には
賞金100万ドル(約1億円)が贈られるそうです!

ゴルファーの皆さん、
一生に一度のチャレンジとしていかがですか?

最後に…

スポーツとは、人種も言語も文化も関係なく、
皆がルールのもと公平にプレーし、
平等に競うことができる、素晴らしい世界です。

スポーツを通して、
人種や言語を超えた繋がりを広げ、
公平・平等のスポーツ精神が世界中に広がり、
みんなが穏やかに幸せに生活できるような
世の中になれば素敵だなぁと改めて思いました。

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