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南アフリカ歴史パート④~ネルソンマンデラとは

南アフリカの父的存在といえば
ネルソンマンデラ。
アパルトヘイトを撤廃した人物であり
南アフリカに平和と平等性を
もたらした人物です。

彼の言葉や行動によって
南アフリカの黒人やカラードの人々は
たくさんの勇気をもらい
南アフリカ全体が大きく変わりました。
亡くなった後も、
世界中の人の心に残る言葉が
数多
く生き続けています。

ネルソンマンデラは
アパルトヘイトが発足された数年後の
1918年に
クヌ村の首長の息子として産まれました。

 
幼い頃から闘ってきた先祖の話を聞いたり
人種による差別や
苦しい生活をする人々と暮らすことで
平和と自由を求める
強い思いを持って育ちます。
12歳の頃に父を亡くしてから
まわりを守る責任感は
なお強くなったとのことです。

1944年に政党「アフリカ民族会議」に入り、
不平等な生活を強いられる環境に反対し
反アパルトヘイトの運動を活発化させます。
しかし1962年、
それまでの非暴力的手段では
何も変わらないことから
武装闘争に転換し、

軍事組織のリーダーとなります。
このことをきっかけに
マンデラは政府から追われる立場となり

反逆罪で投獄されてしまいます。

マンデラは
ケープタウンから沖合に約10キロに位置する
ロベン島での18年間の収監を含め、
27年にも及ぶ獄中生活を送りました。
投獄中も
マンデラは人権を訴え続ける姿勢でいましたが
本来なら敵の言葉とされる
アフリカ―ンズ語を勉強し
敵としてではなく
心を通わせる大切さも知っていました。
収監中、条件つき釈放の機会を与えられるものの
マンデラはこれを拒否し
人権への信念を貫いたとされています。

裁判にかけられていた1964年に
マンデラが訴えた言葉がこちらです。
「I have fought against white domination, and I have fought against black domination. I have cherished the ideal of a democratic and free society in which all persons live together in harmony and with equal opportunities. It is an ideal which I hope to live for and to achieve. But if needs be, it is an ideal for which I am prepared to die.
私は白人が支配することについても、黒人が支配することについても反対を訴え続けてきました。すべての人に平等な機会が与えられ、共に生きることが可能な民主主義で自由で平和な社会を理想とします。これは生涯をかけて達成したいことであり、必要であれば自らの死も覚悟しています。」

ネルソンマンデラの名は世界中に知れ渡り
解放の声は南アフリカ国内だけでなく、
世界中から届き始ました。

南アフリカ最後の白人大統領に就任し
それまでの政治のやり方
アパルトヘイトを見直すことにした
F.W.デクラークとネルソンマンデラで
話し合いが行われ
1990年にマンデラは釈放されます。

2人はアパルトヘイト廃止に向けて尽力し、
ついに翌1991年に、
アパルトヘイトの根源とも言われる政策
「人口登録法」「原住民土地法」
「集団地域法」を廃止しました。
このことにより、2人は
1993年にノーベル平和賞を受賞しています。

1994年
南アフリカ史上初の全人種参加選挙が行われ、
ネルソンン・マンデラが
76歳で大統領に就任しました。
それから1999年に退任するまで、
ネルソンマンデラは
全人種の融和の為に全力を尽くすのでした。

南アフリカの公用語を11か国語にしたことや
国歌が5か国語で
交代しながら歌われていることからも
ネルソンマンデラの思想が伝わってきます。

ネルソンマンデラは2013年に亡くなりましたが
人種差別制度の廃止や
白人を恨み復讐をするのではなく、
全人種の和解や融和の為に
その生涯をかけて尽くしてきた
マンデラのゆるぎない信念や平和の心は
南アフリカだけではく、
現代を生きる私たちが目指すべき世界を
示してくれています。

ネルソンマンデラ氏の誕生日である7月18日は
「ネルソンマンデラの日」として祝われています。

南アフリカでは、
ネルソンマンデラのことを小学校で学びます。
子供たちはネルソンマンデラの生き方を勉強し
そこから南アフリカの歴史を学んでいます。
最近の南アフリカは
人種間のバランスが崩れてきており
様々な問題が浮き彫りになっていますが
すべての人に人権を。
ネルソンマンデラが目指した
より良い世界に向けて
平和や人権について
改めて考えることが必要になっています。

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